イコライザーとコンプレッサーの違い・順番を徹底解説!初心者必見の使い方ガイド
- Music Hearts
- 7月16日
- 読了時間: 4分
更新日:8月7日
DTM初心者や歌い手にとって「イコライザー」や「コンプレッサー」は、MIXの中でも最初につまずきやすいポイントです。
「使い方がわからない」「どっちを先に使えばいいの?」という疑問は、多くの宅録ユーザーが通る道。
本記事では、歌ってみたのMIXでよく使われるイコライザー(EQ)とコンプレッサー(Comp)の違い、効果的な使い方、順番、さらにはリバーブなど他のボーカルエフェクトとの関係性についても丁寧に解説します。

イコライザーとコンプレッサーの基本
イコライザーとは?機能と役割を解説
イコライザー(EQ)は、音の特定の周波数帯域をブースト(強調)またはカット(減衰)するエフェクトです。
たとえば、歌声のこもりを解消したいときはローカット、明るさを出したいときは中高域をブーストする、といった調整が可能です。
コンプレッサーとは?音量・圧縮処理の基本知識
コンプレッサーは音量のばらつきを自動で整えてくれるエフェクト。
大きな声を抑え、小さな声を持ち上げ、安定した聴きやすいボーカルに仕上げます。
歌い手・MIX師で必須の理由と歌ってみたとの関係
これら2つのエフェクトは、歌ってみたMIXにおいて「ボーカルが埋もれる」「音がまとまらない」といった悩みを解決する必須ツールです。歌い手やMIX師にとって避けて通れない存在です。
イコライザーとコンプレッサーの違い

音質・機能・目的の違いを比較
イコライザー:音の「質感」を整える
コンプレッサー:音の「大きさ・安定感」を整える
ボーカルトラック処理時の役割・効果
イコライザーで「聴きやすい音質」を作り、コンプレッサーで「一定の音量感」に整えるという順番が一般的です。
Mixやライブでよくある混同例と注意点
EQとコンプを逆に使ってしまい「音がこもる」「変に圧がかかる」等のトラブルが起きがちです。
イコライザーとコンプレッサーの順番

エフェクトチェーンと順番の考え方
基本は「EQ → コンプレッサー」。
EQで不要な帯域をカットし、その後のコンプ処理が無駄なく効くようにします。
イコライザー→コンプレッサー?逆は?
場合によっては「コンプ→EQ」もアリです。
特に質感調整が最後に必要な場合には有効なテクニックです。
「コンプ いらない」問題と使い分け
繊細なボーカルや弾き語りなど、自然さが大切な場面では「軽めのコンプ」や「ナシ」も選択肢になります。
SSLやWavesなど人気プラグイン例
Waves R-Vox:初心者でも扱いやすく即戦力
SSL Native Channel Strip:プロ定番、滑らかな質感に最適
イコライザーの使い方とおすすめ設定
ボーカルに最適なEQパラメーターと帯域別解説
ローカット:80〜120Hzあたり
明瞭感:2kHz〜4kHzを軽くブースト
サ行の耳障り軽減:6kHz〜8kHzの調整
ローカットやブーストの手順と注意点
「必要な音まで削りすぎない」「ブーストしすぎない」が基本。
失敗しないイコライジングのポイント
一度に調整しすぎず、変化を確認しながら進めることがコツです。
ボーカルコンプレッサー設定完全ガイド

主要パラメーター(スレッショルド・レシオ・アタック・リリース)
レシオ:2:1〜4:1程度が自然
アタック:速めで滑らかにするか、遅めでパンチを残すかを選ぶ
リリース:自然な音の余韻を考慮
おすすめ設定例|歌い手向け・タイプ別(LA/オプト等)
LA-2A系(オプト):ナチュラルで初心者向け
1176系(FET):パンチ感が強い歌声に最適
『かけすぎ』の失敗例・ちょうど良いバランスの見極め方
波形の潰れすぎや、サチュレーションの過剰発生には要注意。
コンプレッサーなしのケースは?
あえてダイナミクスを残したいアコースティック系などでは、省略することもあります。
EQ/コンプ以外によく使うボーカル処理エフェクト
ディエッサー・リバーブ・サチュレーターなどの役割
ディエッサー:サ行の刺さりを抑える
リバーブ:空間感や奥行きの演出
サチュレーター:アナログ風の温かさをプラス
ボーカルミックス仕上げの最終手順とコツ
EQ→Comp→DeEsser→Saturation→Reverbの順。
使いすぎず、自然に仕上げるのがコツ。
歌い手・宅録初心者向けQ&A

おすすめの無料&有料プラグインは?
無料:TDR Nova(EQ)、Molot(Comp)
有料:FabFilter、Waves、iZotopeなどが安心
DTM初心者に起こるトラブルと解決方法
「音がこもる=EQのカット不足」「音が割れる=コンプのかけすぎ」など、症状から原因を逆算しましょう。
目的・ジャンル別の処理ポイントまとめ
ポップス:明瞭で艶のあるボーカル
バラード:柔らかく温かい処理
ロック:力強くパンチのある設定が鍵
イコライザーとコンプレッサー活用で最高のボーカルを
イコライザーとコンプレッサーは、ボーカルミックスにおいて欠かせない存在です。
「歌ってみた」を始めたばかりの方でも、基本をおさえれば自宅でも本格的なMIXが可能になります。
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